中村天風さんという日本の最初のヨーガの伝道者が、インドの偉大なる師と出会って教えを乞うた時に、カリアッパさんという先生が「お前には教えられない。なぜかわかるか」と。「なぜならお前の桶は水でいっぱいだ。水でいっぱいなものにもっと水を入れても溢れるだけだ。空っぽにしてからでなければ教えられない。空っぽにして来い」と言われた有名なお話があります。
執着を捨て過去を捨てていかない限り、新しいものは自分の中に入ってこない。ただ見つけても頭の中で感じても、溢れる水と一緒にその新しい素晴らしいものは消えていってしまうんですね。大事なことはとにかく捨てる。捨てる、手放す、手放す、です。
ヨーガ教室シャンティパット主宰　紙やまさみ