「ありがとう」の反対語は「当たり前」です。慣れというものが何も見えなくされていくので、ヨーガの教えである「どの瞬間も意識を覚醒させ続けること、意識的あること」というのがいかに難しく、けれどいかに生きていく上で重要か。そのことがなくなると「ありがとう」が消えて何でも「当たり前」になる。親が子を育てるのは当たり前とか、水があるのも当たり前、今生きているのも当たり前。それはありがとうが全くないということになりますね。何も「当たり前」のことはないはずなのに、どこかですべてが「当たり前」と思ってしまう。人間の弱さと図々しさですけど、そういうことを忘れずに練習し続けましょう。
ヨーガ教室シャンティパット主宰 紙やまさみ