「もう一人の自分」というのは、自分を外側からレンズを通してずっと撮っているんです。そのレンズは喜んだり悲しんだりすることはない。ありのままの事実を、そのレンズを通して映像がずっと記録しているんです。「もう一人の自分」は非常にシャープに心の隅々まで映し出すし、自分の傾向性に走る時とか、野放しの状態も全部映してるんです。野放しの自分が映し出されると、見たくない嫌だなっていう気持ちになる。だからそこでストップをかけることができるんです。だけど「もう一人の自分」がいなかったら、死ぬまで過ちを繰り返し続けて、全然気がつかないまま野放しの傾向性にどっぷり転がり落ちていきます。
ヨーガ教室シャンティパット主宰 紙やまさみ