おはようございます。
まさみブログ「本気の扉」(2月5日)をお届けします。
◆深いゆったりとした鼻呼吸、とは?
タットワ・シュッディのワークショップは、パート1とパート2が終わったところです。明日もパート3があるんですけれど。
今回は、かなり具体的にはっきりと日常生活に役に立つことに焦点を絞ってワークショップを行いました。
それで、ワークショップに参加できなかった方と、随分差がついてしまったので、その中のとても大事な一項目を、参加しなかった方にもお伝えします。
私がクラスの始まりに毎回、「深いゆったりとした鼻呼吸をします」って言うときは何をするんですか? と、今日のクラスで言いました。
ワークショップに出た方は、何をするかが分かっています。
クラスのスタートラインですから、それをきっちりやることで、2時間のクラスがまるで別物になります。
今までも同じ事を、ずーっと何十年もやってきたんですけど、折に触れ、解説もしてきたんですけど、どうしてもみんな慣れてしまって、自分のやりたいイメージに流れてしまい、成果を生む3分間の内観の時間にできていない、と分かったので、具体的に何をするのかということをお伝えしました。
「深いゆったりとした鼻呼吸をします」と言われたら、まず呼吸に意識を持ちます。
1番、呼吸です。自分の呼吸はどうなっているかということを客観的に観察する。
吸う息に何か引っかかりがあるとか、吐くときにスムーズでないとか、または速いとか、軽いとか、今日は息の通りが非常に真っ直ぐであるとか、そういう呼吸についての事実を見ます。
2番、肉体です。呼吸の意識を確認したら、次は今日の今この瞬間の肉体は、どういう状態であるかということにフォーカスします。
痛くても、熱くても、冷たくても、重くても、軽くても、それに対して反応しないのが大事で、その事実だけをファイリングして言語化するんですね。
今、左の肩にチクチクしてる痛みがあるという事実、または右の中指だけがポッポと燃えるように熱いという事実を、自分の言葉で言語化して脳に送ります。
3番、心のなかにある感情についてひとつずつ見ていく。
例えば、中指が熱くて嫌だなぁと思っている心があるとします。そうしたら、中指に対して反応している心があるという事実を見る。
事実を観察するときに、反応したり判断したりしてはいけないんですけど、反応してしまったのは事実ですから。その反応している自分の心を客観的に見る。
あぁまた反応しちゃったと感情的になるのは、さらに良くないので、反応した心があるという事実を見たら、他の感情は何かと探していきます。
心の中にはいろんな感情があるので、他の考えや感情に気づいて、ひとつずつ言語化する。
4つ目、エネルギーです。自分の体のなかにあるエネルギー、もしくは感じているエネルギーの状態はどうなっているかという事実ですね。
それを漠然と見るのではなく、一項目ずつできるだけ細かく言語化していきます。言葉にする。
新しい事や慣れない事、受け入れ難い事は言語化しないと脳は認識しないので、言葉にして脳に送ります。
脳はそれをファイリングしていきます。
そのファイリングの量が、どんどんどんどんフォルダーが満杯になるくらい、情報が溜まってくると、はっきりとした気づきがあって、ステージが上がったと自分でわかるんです。
けど、言語化してファイリングをしないと、漠然と何となく、呼吸はゆったりとしてると思ってるうちに、「終わったらあそこに寄ってあれを買って、何時までに家に帰りたいなぁ」のような考えに流れている、ということに、自分が気づいていないんですね。
だから大事なあの3分間を、何年も棒に振ってきましたって言いました。
はっきりと4項目について、全て徹底的に言語化して脳に送ること。
瞑想やタットワ・シュッディのダーラナは、最終的には言葉を越えた世界に行くのですけれど、まだまだ言葉を越えた瞑想の段階に進むには、あまりにもありのままの状態のファイリングが少な過ぎて、どうにも進歩がないので。
現段階では徹底的に言語化することによって、脳に今の状態を知らせることですね。
そうするとタットワ・シュッディの凄い効果があって、どんどん自分の日常が変化しているのだと、初めて脳が認識するんです。
でも言語化して今の事実を送らない限り、物凄く変わっているんだけど脳は受け入れないので、昨日や一昨日や昨年の自分と同じだと思い込んでいます。
思い込んでるままの行動を取り、思い込んでるままの言葉を吐くんですね。
誰でもが確実に物凄い勢いで進歩する秘伝で、確かに日常でも進歩はしているけど、その本当の勢いほどの進歩までは得られていないのは、そこに問題がありました。
事実を言語化して脳にはっきりと伝えるという、練習が足りなかったせいです。
まだタットワ・シュッディを受けてない人でも、今回凄い勢いで先に進んでしまった人達に、なるべく早く追い付けるように、毎回のクラスのスタートにこれをやりつつ、日常のなかでも徹底的に自分を観察しましょう。
実況中継のアナウンサーが非常に淡々と事実を言語化して、ずっと中継をするようなトレーニングを始めると良いと思います。
アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰 紙や まさみ
2021年1月30日(土)朝のレッスンで