[Masami Blog]自分を見ているもうひとつの目

おはようございます。
まさみブログ「本気の扉」(12月25日)をお届けします。

◆自分を見ているもうひとつの目

スーリャナマスカーラをやっている自分を外から見るっていう練習をだいぶ前からしてますけど、何となくそれが感じられるようになった人、ちょっと手を上げてみて下さい。

はい、ありがとうございました。ほかの人はまだチンプンカンプンっていうことですね。

この練習は体を見ているようですけど、自分というものを知るのにとても効果があります。

考え方のヒントをいつもたくさん学んでいて、その通りにやりたいと思っていると思うんですけども、あまりに考え方というのは漠然としてるので、理解が人によって違ってきますね。そこに実感が持てるまで、ものすごく長い時間がかかります。

スーリャナマスカーラを例にすると、自分は膝を伸ばしてるって思ってても、客観的なもう1人の自分の目が上から見えるようになると、あっ伸ばしてるって思ってるけど実際はまだ伸びてないねって、ここにもっとプッチンを入れるっていう意識がないとダメなんだって、自分で気付いてくるんですね。

それが、12ポーズ全て理解して、そういう風にはっきり見えるようになります。

これは誰でもですよ。練習です。そのときの集中力の問題です。

だから、これを一生懸命やろうとすると、やってる作業に没頭している自分の集中力とはまた別の、客観的なもう1人の自分の目という、別の集中力の開発にも繋がっていきます。

その集中力によって、自分の動きをヴィジュアライズできるようになっていくと、応用編として、考えている自分、感情にのまれている自分を、自分は本当に感情にのまれているんですけど、怒ったり泣いたり笑ったりイライラしたり、そこに100%その気持ちでいるんですけど、それをものすごく客観的に見ているもう1人の自分が育ちます。

「事実はなぁに?」っていう声が聴こえるようになって、その感情の事実にスッとフォーカスできるようになるんですね。

それで大体、感情の嵐っていうのは終わりです。感情っていうのは一瞬ですから。

長引かせているのは、自分の我と執着です。それがいつまでも長引かせている。

どんな感情、怒りにしても喜びにしても、一瞬しか感情っていうのは動かない。

でも喜びが長持ちする人は、かつて経験した喜びと喜びが繋がっていくから、喜びの長持ちが起きるわけです。

いつまでも怒ってる人は、今起こった怒りは一瞬しかないのに、かつて起こった自分の怒りと、今の怒りが連鎖していくんですよ、チェーンで。

繋がっていくので、どんどんどんどん怒りが大きくなったり長引いたり激しくなったりする。

悲しいとか落ち込むというのも、かつて自分が落ち込んで苦しかった所に、今の一瞬の落ち込みがまた繋がるんです。それがチェーンで連鎖していって長引く。

それをどこで、パチンって切るかっていうのが客観性なんです。

事実は何かって思ったときに、その鎖はパチンって切れるんですね。そうすると、今この一瞬の、自分に起きている波の事実は何なのかっていうことが見えてくる。そういうことが上手になります。

それは何よりも、毎日が元気でいられるっていうことですね。どんな感情もすぐに解決できるからです。

すぐに解決できないものが、どんどんどんどんコールタールの上塗りのように重なっていって、体のなかに溜まっていく。心の中に溜まっていく。

それがまた引き金になって、そういう同じ種類のコールタールを呼び寄せる。ネガティブなスパイラルのなかに、ずっとチェーンが繋がり続けていくんです。

今日のクリヤ・ヨーガは、そういうチェーンが一個も繋がらないような人生を送るための、素晴らしいギフトですね、これはグルーからの。

チェーンなんてほんとは関係ないんです。今起きているものに。

生きていくっていうことは、死ぬまで、嬉しいことも悲しいことも、頭にくることも落ち込むことも起き続けます。誰の人生にもですよ。ことが起きないことはないんですから。

けど、それがその場で終わるっていうことが、いかに風通しがよくて元気を長持ちできるかっていうこと。チェーンが繋がらないっていうことです。

それを今日のクリヤ・ヨーガで学びます。

この客観性を自分のものにしたら、やり続けることが大事ですね。

どんなときでも、やり続ける。

スーリャナマスカーラだけじゃないですよ。アーサナをやるときだって同じです。

自分は手を伸ばしてるつもりでやってるけど、果たしてどうなの? っていう目がふっと空から見えると、えっ曲がってるじゃん肘! みたいなことが分かってくる。

全ての、料理にしても歩くときでも、人と話すときでも、どんなときでも練習ができます。

それによって、あぁ本当に今まで10mもチェーンがつながってたんだなぁって、バカみたいってことが自分で分かると、本当に楽になりますね。

楽になるどころか、今度は喜びのチェーンを意識的につなげていくっていうことが上手になるので、その人の周りにいつもいつも喜びが後から後から押し寄せてくるような波動が出てくるんですね。

ぜひ、楽しみにして下さい。そして、ベテランはそういうことを自分の日常のなかで日々続けているので、手を挙げて客観的に見られるようになったという報告を頂いたと思うんです。

更にもっとです。まだまだできる。色んな面で、全てにおいてできる。

ものごとがすぐ解決するっていう、この喜びを、みなさんとぜひ1日も早く共有したいと思います。

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰 紙や まさみ
2020年12月19日(土)朝のレッスンで