子どもたちは無限の可能性と輝きに満ち満ちています

先日のキッズリトリートでは、感動とうれし涙があふれて止まらないという体験をしました。

そしていろんな新鮮な気づきを、キッズたちから貰いました。

今回の作文は、「目に見えるものでとても大切だと今感じているもの」と「目に見えないもので今とても大事にしているもの」は何かということとその理由をテーマにしました。

参加者は、7歳から17歳までのいろんな年代の10人。

目に見えるものは、それぞれ子供らしいものだったり、家族とかお母さんとか、日頃私たちが思うことだったりしたのですが、目に見えないもので今とても大切にしているものというのは、子供たちのそれぞれの個性と輝きが文章の中に見えて本当に感動しました。

最初に7歳のTちゃんが、目に見えないものでとても大事なものはエネルギーといいました。

エネルギーがあると元気でいられるからという理由だったんですけれど、その後に目に見えないものでもう一つ大事なものは、脳みそと答えていました。

その理由は、脳みそがあると嬉しいとか楽しいとかが解るからという理由だったんですね。

7歳で、脳みそがあるから自分が嬉しいと感じることができる、楽しいと感じることができる。

自分にとって脳みそは見えないけれど、自分が今元気か、楽しいかということがわかるのはその働きのお陰ということを、人に伝えられる文章で書けるということが本当に素晴らしいと思いました。

小学校2年生のKちゃんは、目に見えないものでとても大切なものを書いてねと言ったら、わーっと泣き出したんですね。

どうしたの?と聞いたら、「おばあちゃん」て答えたんです。

数か月前におばあちゃんが亡くなったんですね。

今まで目に見える存在だったおばあちゃんが、突然亡くなって目に見えない人になっちゃった。

でも、目にみえないけれどものすごく大事に思っているKちゃんの気持ちが、いきなり火が付いたみたいに泣き出したその胸のうちにあったんですね。

そうだね、おばあちゃんは見えない世界に行ったけれど、見えてたときよりもっとそばにいるからね、と話をして「おばあちゃんが目にみえないけれどとても大切って思う理由はなあに?」と聞いたら、そこは子供らしく、小さいときから、いつもいつもご飯を食べさせてくれたからという理由でした。

上級生17歳のなかでは、目に見えないとても大切なものは、自分のやる気と答えた人が特に印象に残りました。

なぜなら、自分のやる気がなくなると、人のせいにしたり物のせいにしたりし始めるから。

そして自分のやる気がなくなると、自分でやると決めたことなのに達成できなくなるから、という理由でした。

小さい子は小さい子なりに、自分の中から目に見えないものに対する思いを探し出し、高校生は高校生として、目に見えないけれど本当に大事に思っているというのが手に取るようにわかる作文でした。

その後、偉人伝を紙芝居にした2人組み紙芝居とか、みんなでそれぞれが違うキールタンを歌い続けて、一曲のメドレーみたいにして歌う20分間のストリートキールタンをやりました。

キッズとジュニアのリトリートを毎年やらせていただける立場で思うのは、子どもたちは本当に無限の可能性と潜在能力に満ち満ちていて、そこをどういう風に引っ張り出してあげるか、その工夫とガイド次第なんだということです。

彼らが純粋でひたむきで真剣で、一生懸命に取り組んで、そして心の底から腹の底から笑顔になる。どんなきらめきも、あふれ出てくる宝石箱のように思いました。

笑うというエネルギーのほとばしりに、私も最高に幸せで、感動を頂き、何とも言えない達成感と充実感を味わったキッズリトリートでした。

いくつになってもこの素直さが、自分のなかから消えないように努力し続けたいなというのが一番素朴な思いです。

やっぱり素直であればこそ、そういうものが、輝きが、外にあふれ出てくるのだと思いました。

ヨーガ教室主宰 紙や まさみ
2018年8月8日(水)朝のレッスンで