壊れた日傘に学ぶ、エネルギーの法則

昨日、私の日傘が自殺をしたんです。

それは、そんなに古い日傘じゃなかったんですけど、最近、差すたびにカチャっとはまらないで、1、2歩歩きだすとバサッて頭の上に降りてきてしまう。

なにかの拍子にうまくはまると長持ちするんですけど、そういうことがずっと2週間ぐらい続いていて。

「ホント使いにくいわ」「壊れたに違いない」「もう、早く買い替えなくちゃ」って心の中で思ったんです、おととい。

そしたら昨日の朝、出がけに傘を差そうと思ったら、骨が折れてたんです。

おとといの夜までは、どこも何ともなくて、誰も触ってなくて、何ともないまま傘立てに置いてあった傘が、昨日の朝は、もう骨が真ん中からパキッて折れていて、すごくびっくりして、あっ日傘が自殺したと思ったんです。

やっぱり人間も物も同じで、五つの元素でできていて、その組み合わせが少しずつ微妙に違って、形を成している。

それはタットワで勉強したことですね。

本当にそうなんだ!って、日傘で実感しました。

私たち人間と同じように五つの元素の構成で日傘ができていたから、私が心のなかで「もうホントこれ嫌い」って思ったので、多分いたたまれなくなって傘の骨が勝手に折れたんだと思うんです。

こういうことが起きるんだなって、結構ショックでした。

私の家にある物は、とにかく壊れないんです。

何十年も前の電化製品から、食器でもありとあらゆる物が、本当に私自身が壊したっていうことは全くなく、ずっと長持ちしているんですね。親と暮らした時間より長いものがたくさんある。

それはなぜかというと、私の家には私の嫌いな物がひとつもないんです。

たとえ100均で物を一つ買うのでも1時間悩むくらい、このプラスチックのケースを愛せるかっていう確認が自分のなかにあって、納得して家に置くものばかりなので。

その日傘の自殺を体験してすごく感じたことは、やっぱりそうなんだと。

私が私の身の回りの物を大好き大好きって、どこ見てもあぁ使いやすいなぁ、きれいだなって思うので、壊れないんですけど、その日傘に関しては歩いてる途中にバサッと頭に落ちてくるのに腹が立ったので、ホント使いにくい!って思ったせいで壊れたんですね。

もう折れちゃったので使えなくなって、ごめんなさいって処分しましたけど、すごく申し訳なかったなぁっていう気持ちです。

相手が日傘だったから、この気づきがこういう形で自分にもたらされてよかったけれど、人間でも、それは動物でも植物でも全部同じ。

しかも、生きていない物でも、全く同じっていうことが本当によく分かりました。

すごく怖いなぁっていうことと、本当に精進のスピードを上げて、心の中からネガティブな思いとか、よくない思いを徹底的に排除して行かなくちゃって。

どんな事柄も必ずいい側面とよくない面、不都合な面と都合のいい側面っていうのはあるに決まっているんですから。

どんなものを見てもどんなことを体験しても、やっぱりよい方向からものを見られる自分をつくっていかない限り、いつも反対側のよくない面が目に入ったり、心にそういう思いが浮かんだりしてしまうんだなと思いました。

それは人間ですからね、いろいろ思います。

でも、それが実はエネルギーを持っていて、破壊する力がある。

色んな価値観を受け入れるという、自分のものの見方、感じ方のキャパシティを大きくしていくために、もっと頑張らなくちゃ!と思います。

そのためにやはり筋力は絶対必要で、脳の筋力も心の筋力も、もちろん体の筋力も、自分の自立という心を支える筋力も。

とにかくアーサナで筋力をつける。

年齢に関係ない、それを上回る筋力をずっとつけ続け、ずっと持ち続けなければ、やはり自分との闘いに負けてしまうなと実感しました。

ヨーガ教室主宰 紙や まさみ
2018年7月25日(水)朝のレッスンで