真鶴の「紗侑良花(さゆらばな)」はいまバラが満開です

黄色、白、ピンクそれから濃いピンクと、真っ赤なダブリンベイという私が一番好きなバラ。いずれも咲き乱れるという感じで咲いています。

裏の壁面のピンクのバラも見事なほどに咲いていて、時の流れを強く感じます。

最初に植えた時には、どういう風になっていくんだろうと想像がつかないような小さな苗木だったのに、いまは本当に見事なほどに茂ってきれいなアーチを作ったり、壁面全部がピンクのバラの花で覆われるような育ち方をしています。

時間をかけて愛情をかけて、成長してくれるのを待っているというこの豊かさ。

こういう味わいを持つ、時の流れを楽しむ豊かさというものは、過去の自分にはわからなかった世界です。

私はすぐに完成図を見たがるタイプなので、そんなに長く時間をかけて花が咲くのを待つことの、どこが面白いんだろうと思っていました。

でも「紗侑良花」をつくったおかげで、一年ごとに少しずつ育ってきてくれる植物たちの姿によって、子どもを躾けるとか、またはヨーガを究めていくとか、自分自身を調教していくとか、小さな悟りが少しずつ増えていくような努力とか、みんな同じことなんだとバラを見ながらしみじみ感じています。

同時に、3年前までは自分自身のCS(化学物質過敏症)によって、周辺のみかん畑が農薬散布をするこの季節は、真鶴に一歩も足を踏み入れることができませんでした。

それがいま何の影響も受けずに、ちゃんと週末のレッスンを続けることができるようになりました。

しかもその後に、キルタンやサルサの練習があったり、お茶づくりの作業があったりするなかで、こんなに元気で何の体調の乱れもなく、農薬の真っ只中にいられる自分になりました。

「紗侑良花」という場所はすごいなぁと思います。

その特別なエネルギーのなかでヨーガをやらせてもらえるおかげで、こういう内的な気づきや学びがあって、同時に体の方も何とか調整しようと一生懸命治癒力を上げてくれている。

今年は花が一段ときれいに見えるので、余計に感動しています。

とにかく一歩一歩、本当に小さな歩みですけれど、やり続けていくことでこんなに美しい花が見られるようになり、これほどの深い感動を頂けるんだなとこの週末にあらためて思いました。

花のない時の手入れがものすごく大事で手間がかかるのですけれど、これはもう本当にガーデン班の方々の愛と思いでバラが咲いていてくれるので、ぜひみなさん、花が咲いてる間にお見逃しなくご覧下さい。

ヨーガ教室主宰 紙や まさみ
2018年5月9日(水)朝のレッスンで