ゾウになるとき

自分と相手の関係は、絶えず相対的に変化していますから、そのときの状況によって自分がアリになったり、ゾウになったりします。自分がゾウになったときは、アリをつぶさないように、優しく注意深く丁寧に地面を見ながら、ゆっくり歩く必要があります。そうじゃないと簡単に相手を踏みつけてしまうし、相手の優しさや痛みや一生懸命さが見えなくなるからです。ヨーガを教えるとき、私はゾウです。生徒さんたちが今どこが痛いのか、心のどの部分が病んでいるのかって、最大限の注意を払わないと、痛いところに塩をすり込むようなことになってしまうと心を引き締めています。
ヨーガ教室シャンティパット主宰 紙やまさみ