冬はからだを守るために油が必要でした。からだ自体にも少し脂肪がついて命を守ってきました。これから暖かくなって蓄えた脂肪を全部燃やし、外へエネルギーを向けていく時に、食べ物として必要なのは苦味です。季節的にも苦い野菜がたくさん出ていますね。せり、ふき、山菜など、えぐみのあるものや苦いもの、ふきのとう、たらの芽、ぜんまい、たけのこもそうですね。今、からだが一番必要としているもので、それを摂ることで血液がさらにきれいになって、体内の調整が上手にできます。春は苦味、夏は辛味、秋は甘味、冬は油、というのは、昔からの日本人の知恵です。旬のものを上手に調理して食べるようにしてください。
出典:「五つの天使が微笑んで vol.2 毎日の言葉篇」p64
担当:安田