例えば、一つの音楽を聞いても、一枚の絵画を見ても、「いいなあ」と思うところは違います。一人の人間の中、心の中にはいろんなものがあるけれど、持っている要素は誰も同じです。見る側が、相手の要素の中のどれを見るかは、見る人の中に育っているものと同じ所に焦点が合うんです。いろんな出会いがあり、全く自分の世界と違う方とお付き合いをしなければいけないこともたくさんあります。その時に自分が「嫌だなあ」と思うのは、まさしくそれが自分のレベルなんだということを確認することが大事です。もっともっと自分の中の観念的なものを壊していって、ものの見え方が狭いことに気づいていってどんどん高めていくことによって、相手の人の全く違うところが見えてくるっていうことを練習すべきだなって思います。
出典:「五つの天使が微笑んでvol.4 ―毎日の言葉篇―」p48
担当:小貫