先週のブログで「自分の意識で自分の脳を洗脳する」という話をしました。
ヨーガで体が素直に良い方向にどんどん変化しようとしていても、自分の意識が過去の執着、過去の価値観によってがんじがらめになっていると、体がよくなろうとするのを止めてしまうというお話です。
自分の意識で自分の脳を洗脳していく時に、意識を潜在意識と顕在意識の隙間にある変性意識にもっていくことができると効果的です。
いわゆる寝ているような起きてるような、意識があるようなないような、届かない潜在意識のところにいるような、という中間の意識になった時に、思い描くイメージをポッと入れるとそれは確実に根付くのです。
もし、そこに悪いイメージを入れてしまうとその悪いイメージが自分の顕在意識を乗っ取ってしまうし、よい意識を入れれば確実によい方向に変われます。
この変性意識の状態にするのが、ヨーガニドラです。
ヨーガニドラは、自分で自分を洗脳する非常に優れたヨーガの道具です。
その道具を活かすコツは、やっている最中に寝てはダメだということです。
ヨーガニドラをレッスンに取り入れてから、もう25年は経っていると思います。
最初は全員が爆睡状態だったので、リラクゼーションと考えることにして、寝てはいけませんとあまりくどく言ってきませんでした。
けれども、なりたい自分になるために、いろいろやったけれど、最後のところでどうしても自分の傾向性に乗っ取られる時間があり、自分の成長を阻んでいるなぁと感じることが多々あると思うんです。
そこを解決してくれるのがヨーガニドラです。
ヨーガニドラの最中は絶対に寝ないで、体だけの完全な弛緩・脱力、体だけの眠りで、意識は確実に起きてインストラクションの一言一句を最後まで聞き続けている。
その時に、漂っているような何とも言えない感覚があるんですけど、そこに自分のサンカルパ(決意)をピシッと置くと、体が目覚めてヨーガニドラが終わって現実に戻った時に、あなたの決意がものすごく強い力で潜在意識の中に植えつけられていて、もはや自分の顕在意識がそうしようと思ったら体ごと心ごと、心の底から丸ごとその決意に向かって動くように脳が指令を出すんですね。
自分の潜在意識の中になりたい自分のサンカルパをどんどん植え付けて、思い通りに自分を作り変えていく、ヨーガニドラ本来の力を使えるようになっていただければいいなぁと思います。
ヨーガ教室主宰 紙や まさみ
2018年4月25日(水)朝のレッスンで