肝臓は怒りの臓器、腎臓は憂いで恐れの臓器です。肺も悲しみの臓器です。こういう自分の感情とその臓器の繋がりを思う時、例えば腎臓をいじめれば、クヨクヨしたくなります。その時にクヨクヨを辿っていくのではなく、温めたり自分で弓のポーズで締めたら、今度は前屈で伸ばし、直角三角形でねじるなど、その内臓自体に圧をかけてアーサナで自力のマッサージをする。しかも一息十秒という新鮮な血液をそこへ送り込みながら、それによって腎臓が回復するとクヨクヨが消えるはずなんです。ヨーガが素晴らしいのは、精神論だけでも肉体論だけでもない。その切り離せない薄い紙の表と裏の両面からアプローチして、自力で復活させ元より元気にしてくれる。神秘的で面白いです。
ヨーガ教室シャンティパット主宰 紙やまさみ