サルサに出会ってから、鏡に映る自分の踊る姿を正視できない時期が五年くらい続きました。見ているような見てないような感じで習っているから、全然上手くならなかったです。ある時外国で習っていた時、普通に鏡を見られるようになって、今まで見られなかったのは何だったんだろうと思いました。鏡を使って、どこがどんな風に格好悪いかきちんと把握しない限り、上達はないって分かりました。「もう一人の自分」と鏡の役割は同じです。映し出される物から感情を動かされるのでなく、事実として情報を得て、検証して研究してなりたい自分のイメージに近づけていくんです。
ヨーガ教室シャンティパット主宰 紙やまさみ