心は宇宙一速い乗り物ですね。悩みがあったとしても一つの気づきで一瞬にして元気になることができます。でも、からだは違います。悩みがあると体を動かすのが嫌になります。気力がなくなって、なんとなく筋肉に力が入らなくなるんですね。そのうちに筋肉が落ちていて、内臓も正しい位置から垂れ下がってきます。そういう状態でも、心はあっという間に立ち直れますが、からだをもとに戻すには、もう一度鍛え直すしかないんですね。三浦雄一郎さんも「悩みがある時にはその悩みを考えるな。ほったらかしにして体を鍛えろ。鍛えているうちに自然に悩みは解消していく」とおっしゃっています。心とからだの関係はそういうふうになっていますから、からだがいい状態にある時には、何かめげるような出来事があっても、からだをギュッと締めれば、「そうだ、こういうこともある。乗りこえて次に行こう!」という気力が湧いてくるんですね。
出典:「五つの天使が微笑んで vol.2 毎日の言葉篇」p53
担当:安田