おはようございます。
まさみブログ「本気の扉」(4月2日)をお届けします。
◆経験から得た知恵を語れる人になりましょう
先日のキッズヨーガで、「日本人として生まれて良かったことはどんなことですか?」っていうディスカッションをしました。
最年少が小学校1年生なので、そういうことは考えたことがないっていう答えがとても新鮮で。
まだ日本という国しか知らないわけですし、海外の国々がどういう文化を持って、どういう状況であるかということをまだ勉強していないので、比較するものもないですし。
誰にでもいい所も直すべき所もあるように、日本にもあるし、世界のそれぞれの国々にもやっぱりあるはずよね、っていう話をしました。
勉強することの大切さを、子供たちのディスカッションの様子を見ていて思いました。
知識だけを詰め込むのは、もう今の時代では役に立ちませんけど、知恵をつけるためには知識がないと、学びを知恵まで昇華させることができません。
まず情報を知る、知識を得る。その中から、自分自身の小さい神様の声と照らし合わせながら経験と共に学んでいくことで、知恵がついてくるのだと思います。
今はスマホが常に手元にあって、ありとあらゆる情報が簡単に手に入るので、それを自分で実際に体験して実験して、分析して考察して、そこから本当のものを抽出するという作業が追いついていない。
情報をたくさん持っている人は、物を知っている人みたいに見えたりもしますけど、令和になって、それはほとんど役に立たない時代になりました。何かを知りたければ、スマホで調べればいいだけですからね。
実体験した上での、自分の経験から得た知恵を、自分の言葉できちっと語れる人が本物の人間で、これからの世の中に活躍できる人ですね。
私が思うのは、子供たちはありとあらゆる情報を吸収してそこから学んでいくべきだと思いますけど、ある程度の年齢になったら、深めるということを徹底的にやるべきだなぁと思っています。
深みのない、ただの知識の羅列は、非常にみっともない気がします。
そこにはエネルギーが乗らない。人のものですからね、調べたことは。
自分が実体験した上で、分析した結果のエッセンスは、真実の自分のエネルギーが乗った答えなので、それはとても重みがあるし、深さもあるし、人を感動させたり、人の心が動いたりするものだと思うんです。
それをどのくらい自分の人生で、色んな角度で、自分の知恵として深められるか。
実体験を伴った上での考察の結果の知恵が、どのくらい細かいことまで、大きいことまで、深く持てるかっていうのが、今とても楽しいですね。
同じ事柄を見ていても、昔はわからなかった、全く想像だにできなかった、その奥にある思いとか、動きとか、苦労とかが、最近はちょっとずつちょっとずつ想像ができるようになってきて。
それがいろんな分野に広がってきているので、豊かになっていくっていうのはこういうことなんだろうなと。
これがもっともっともっと、ありとあらゆる面においてこの深さを追求していくと、気付きがあり、最終的にはそういうことが、結局ひとつに集まって、神様の声に素直に従える自分になる。
全部の散らばった知恵が結集して一本になるっていう感覚が、とにかく楽しいですね。
それはアーサナでもプラーナヤーマでも、毎日のクリヤ・ヨーガやタットワ・シュッディでも全部同じです。
神様のエネルギーを、すごく深く大きく感じる瞬間が幾度もきて、それを体験する度に、ちょっとずつ知恵の高まりと深まりがあってわかってくる。
キールタンでも、あの光の感覚を味わった時から、日常生活の感じ方そのものが別の次元になっているんですね。
宇宙の声が少し近づいてきているという感覚で日常を見ると、以前見えなかったことが、本当に良くわかるようになりますね。
私たちは相対的な関係の中で生きているのですけれど、あくまでその相対的な関係は、自分の知恵を深めるため、高めるため、広げるためで、内的人生を高めるためなんだという意識さえしっかり持てると、毎日の出来事が、違う感覚で感じたり、考えたり、見たりできるのではないかなと思います。
アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰 紙や まさみ
2021年3月13日(土)朝のレッスンで