いつも、薔薇の花のなかの心の鍵を

おはようございます。
まさみブログ「本気の扉」(11月14日)をお届けします。

◆いつも、薔薇の花のなかの心の鍵を◆

20代の後半の、ある私の誕生日にものすごい分厚い封筒が届いたんです。

なんだろうと思って封を開けてみたら、真っ赤な薔薇の花びらがブワーッて溢れ出たんですね。びっくりして。なんて素敵って。

それがドライフラワーじゃなくて、ほんとに今咲いて満開の、ちょうど一番綺麗に咲いている薔薇を花びらだけにして封筒に入れた感じで、香りもまだ生き生きしていて。

その花びらを全部出したら、ポトンと鍵が出てきたんです。何の鍵かわからない。でも家の鍵じゃないみたいな感じの、可愛らしい鍵だったんです。

お手紙は何にも入ってなくて、真っ赤な溢れるほどの薔薇の花びらと、その小さな鍵がひとつだけ。

送り主はテレビ局で働いてる方で、次に会った時にお礼を言いながら「あの鍵は何の鍵でしょ」って聞いたら、「僕の心の鍵です」って言われて。

私にこの鍵を使って、僕の心のなかに入ってきてほしいってことだったんだって、その時にわかって。

また別の人は、ある時に、着てたジャンパーをすっと脱いで、見頃の方を私に持たせて、袖をびゅーっと長くして自分の口に当てて「大好きですよ」って言ったんですね。

袖の中を通って、その「大好きですよ」が見頃の肩口から私の耳に届く。
大人がやってるんですよ、大の大人が。

そういうことをいろいろ思い出して、素敵な人が、いつの時代も傍にいてくれたんだなーって思います。

その遊び心っていうか、大好きだって気持ちを一捻りしたり工夫したり、照れを隠すために小道具を使ったりしながら、それが嫌みじゃなくって、可愛らしく伝えて笑っちゃうっていうか、なんか楽しく、その行動が笑わせてくれて、その場が余計楽しくなるみたいなおしゃれな人達がたくさんいたなーって思いました。

毎年の誕生日にいつも思うことは、年々自分の幸福度が上がっていて、そして心の平和度も上がっていて、顔を見ても、やっぱりいまが一番いいなって自分で思います。

もちろんシミやシワもものすごく増えて、造作だけを見れば、年齢を重ねるというのはこういうふうに汚くなっていくことねって思うんですけど、見るっていうのは、そういう造作を見てるんじゃないんだなって思うんです。

内側から出てくる光によって、そういうシミやシワが目に入っても、網膜に届かないようなマジックが起きるから。

去年は去年が最高だと思ったけど、今年はやっぱりいまのほうがもっといいねって自分で思える。ものすごい頑張ってますから、いろんなこと。

年に1回誕生日にはいつもそういうふうに振り返るのですが、頑張れば頑張っただけのことが、ちゃんと神様と繋がる道が太くなるんだなーって実感できる日ですね。

それに加えて、思い出した、薔薇の花のなかの心の鍵を送ってくださる人とか、ジャンパーの袖口で大好きですって言うようなお茶目な心を、私も死ぬまで大事に持ちたいなーってあらためて思いました。

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰 紙や まさみ
2019年10月3日(木)朝のレッスンで