「私だったら」という感情が心に浮かんだときは、相手を否定しています。自分が正しくて相手が間違っている、と。その瞬間、怒りによって冷静な判断ができなくなっています。そのときには、「神様だったらどういうふうにするんだろう」と考える練習を始めるといいのです。そこに思い至ると、「どっちが良いのかな」「もっと良いやり方が他にあるかな」という考えが生まれてきます。「私だったらこうしない」「私だったらこうする」という考えはあっても、それが大して当てにならないのを知ることが、すごく大きな進歩なのね。違う価値観を認める姿勢が生まれてきて、自分の意見に執着しなくなっていきますから。
ヨーガ教室シャンティパット主宰　紙やまさみ