[Masami Blog]普段から爪先立ちで体幹を鍛えましょう

おはようございます。
まさみブログ「本気の扉」(9月18日)をお届けします。

◆普段から爪先立ちで体幹を鍛えましょう

サルサのレッスンでは、フィジコと呼んでる時間があって、それはダンスのためのステップじゃなくて、基礎練です。

体幹を太くするための基礎練を、30分間ノンストップで踊ります。

基礎練ですから、踊るときにいろいろ頭を使って難しいことに意識がいくのではなく、わかりきったシンプルな2つのステップだけを組み合わせて、筋肉だけに集中する時間です。

その時は30分間、1度も踵を下ろしません。

ずっと指先だけで立って踊り続けて、30分自分の中心線を太く太くする時間なんですね。

なかなかこれはきついです。シンプルだけど、持久力と肺活量と、筋肉が必要なので。

でもそれは、日常生活にホントに役に立つなぁと実感があります。もちろんヨーガのポーズにも役に立ちますし。

例えば、焼き立てのふわふわのパンを3ミリの厚さに切ろうとする時ですよ。パンのふかふか度に、一切圧をかけないで、包丁を3ミリに落としていくようなときの力っていうのは、外に圧がかからずに、自分の丹田で包丁をコントロールしてるので、パンがへこんだりつぶれたりせずに、薄くミリでも2ミリでも切れるんですね。

そういう時に使う力なんです。
中心から末端へ、負荷をかけずに、中心だけでものを動かす力です。

自分の内臓を正しい位置にキチッと保つための細かい筋肉であり、自分の体幹、中心線、精神的な中心線をも含む、中心線を司る筋肉です。

いまボディワークの時間では、それの短いバージョンを、12、3分やってます。

ボディワークではフィジコという括りではないので、1曲ごとに1回踵を下ろす。ということは、3分に1回くらいは踵が下ります。

けど、サルサでやるフィジコの場合は、音楽が止まるということはないので、ノンストップ30分1回も踵を下ろさない。

タダアーサナで最近思うんですよ。ずーっと皆さんを見ていると、腰の力が落ちてる人は、踵の上がりがとても低いです。

自分では上げてるつもりなんだと思うんですけど、上がってない。

キチッと腰の力が正しくついているときは、ほとんど足の指先だけで立ってて、くるぶしもふくらはぎも膝も、ぴっちりついている。

もちろん中へ寄せる強い内転筋だけじゃなくて、これは大殿筋、中殿筋の中心の筋肉も、全部が関係しています。

自分の体重を浮かせるという力が、全身の筋力ですね。

なので、お家で、爪先立ちで歩く練習をしてみてください。
これはいくらやりすぎてもどこにも支障が起きないですから。何分ぐらいできるのか。

歯を磨く3分間、踵1回も下ろさないで、どこにもつかまらないで磨き続けることができるのか。

ドライヤーをかける時は、爪先で立って完全に乾くまで踵を下ろしたいと思わずに立てるかどうか。

そこから徐々に始めて、料理してる時でも、踵を下ろさずに爪先立ちで立ってみるとか、お家の中では踵をつかないで歩くとか。

そういう練習をすると見違えると思います。
体の重さを浮かせる力ですから、体幹の筋肉っていうのは。

そうすると疲れないですよ、とにかく。
何をしてても、体が軽いね、っていう感じが消えることがなくなります。

いつもより動きが綺麗でシャープで無駄がなくなっていくので、それも日常生活の無駄な時間の整理整頓にも繋がりますし、何よりそうやって、爪先立ちで歩くことによって、衰え続ける筋力に負荷をかけ続けることができます。

道具もいらないし、時間も場所も関係なく、他のことをやる時に爪先立ちするだけですから。ぜひ、取り組んでみてください。

1週間も真面目にやれば、自分の体が全然別物になったなと、わかってくると思います。

それと同時に、前屈で膝の裏を徹底的に伸ばすのはセットです。
このセットを、真面目に宿題として取り組んでいただきたいと思います。

それによって、ほかの動きが変わってくるんです。
日常生活全部の動きが、全く変わってきます。

下に落ちてるものを拾うときでも、スッと、カロリーの消費も少ないし、使うエネルギーも少ないし、無駄な動きもなく綺麗に動けます。

柔らかくしておかなきゃいけないところは、絶対に柔らかくしておかなきゃいけない。

締めるところ、体幹っていうのは、常に、いつでも、永遠にですよ、肉体を持っている限りは、ぐっと締まってなければいけない。強くなきゃいけない。

ですから、こういうちょっとした日常のトレーニングに、ぜひ取り組んでください。

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰 紙や まさみ
2020年9月10日(木)朝のレッスンで