現実になった未来の靴を見て考えたこと

おはようございます。
まさみブログ「本気の扉」(4月11日)をお届けします。

◆現実になった未来の靴を見て考えたこと◆

30年前の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のなかに、未来の運動靴として、紐をこごんで結ばなくても足を入れると勝手にビューっと紐が締まって、脱ぐっていうとビューって紐が緩んで脱げる靴というのが出ていたらしいんですけど、それが実際に発売されたのだそうです。

サルサのベト先生が、ものすごく興奮して教えてくれました。

彼はそれを試着して写真を撮って、フェイスブックにアップしたんだそうです。彼のフェイスブックは、日本だけでなく故国コロンビアで楽しみにしている人がたくさんいます。
日本のことを知りたいというファンがいて、特にコロンビアでは、海外へ出ることが今世では無理っていう経済状態の人も多いので、そのフェイスブックにものすごい反響があったといって興奮していました。

あとで調べたら、2017年に発売された自動靴ひも調整機能がついたシリーズの新作が今回発売されたもので、スマホの専用アプリで靴ひもの調整ができるようになったらしいのです。

私も写真を見せてもらったんですけど、靴の脇にボタンがついていて、だけどそれは手動のボタンじゃなくて、自分は足を入れるだけでスマホで「履く」って押すとビューって紐が勝手に締まって、「脱ぐ」って押すと紐がビューっと緩むということらしいんです。

30年前の映画のなかで、未来の靴として出てきたものが、いま実際に現実になっているというのが、ビックリなことのひとつ。

でもその靴は雨が降ったら故障すると思うんです。電気仕掛けだから。充電式だそうですが、故障したら「脱ぐ」って押しても締まったまま脱げないんだろうなぁと思うし、災害時に電波障害が起きたとしたら、一回履いた靴はずっと脱げないわけですよね。そこは確かめていませんけど。

なんか便利なようで、ものすごく不便だなぁと思います。

たとえば、身体が不自由でこごむことができない方が、その靴ならこごまなくて履けるってことは素敵なことだと思うんですけど、普通の人が履くとしたらものすごく意味のないものだなぁと感じたんですね。

人間の頭ってどういう方向へ進んでいくんだろうかと。

ヨーガをやる私たちは、原始人の体のように自然と共存して生きる体を作っています。寒かったらバストゥリカで体に火をおこす、暑かったらシータリで自力で体を冷やす。熱が出ても、いわゆる世の中で風邪だといっても、寝て治す。何も薬をとらない。そしてあとはただひたすら、自力で体を鍛え続けて年齢を超えていく。

一方に、30年前は空想の世界にしかなかったものを、実現するということをずっと考えている人たちがいるわけです。

この対比がすごく面白いなぁと思って。
そんな運動靴の話から、世のなかの人間の方向性の種類みたいなものを考えました。

試着にものすごい長蛇の列だったらしいので、そういうものが好きな人はやっぱりたくさんいるのかなぁという気がします。

何があってもどういう物も、使い方次第という意識で、きちっと本質を見抜けるだけの力を常に、相手が何であっても持ち続けたい、それはブレずに持っていないといけないな、というふうにも思いました。

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰 紙や まさみ
2019年4月4日(木)朝のレッスンで