五月はドキドキすることで心も体も綺麗になります

新しい年度が始まって、新しい環境になって、うまくアジャスト出来なくて心にぶれが生じたりして、学校に行きたくない、会社に行きたくないと思ったり、それから人に会いたくないというような状況になることは、昔から五月病と呼ばれて来ました。

そういう側面だけでなくて、この季節は新芽から出る色々な成分のせいで、体の中のホルモンが影響を受けるということもあります。

同時に急に気温が上がったり下がったりで、血管が収縮できなかったり、交感神経と副交感神経のバランスが乱れたりします。

そうした宇宙のエネルギーの影響を受けて、総合的な要素に負けてしまう人が五月病にかかりやすいんですね。

ヨーガを学ぶ私たちは、どんなエネルギーの変化にもきちんと対応出来る、目に見えない柔軟性もどんどん高めていく必要があります。

それが自分の持っている生命力であり、治癒力なんですね。

なので、この時期は意識的に心臓がドキドキする時間を五分か十分持つことが大事です。

自分の好きな形で、全力疾走を五分、心臓が飛び出そうな準備運動を十分、縄跳びや階段をダーッと上がったり降りたりするとか、という時間を一日の中に持つ。

負荷をかければ心臓も強くなるし、血管も強くなるし、何より自分の脳が、負荷がかかった時に、大変だと思って指令を出してくれるようになります。

普段、温存していて使わないパワー、脳が余力と判断しているもの、だけど実は、その余力と判断しているものをフルに使う時間があると、持っているキャパがもっともっと大きくなっていくんです。

そういう意味では、今の時期のスーリャナマスカーラは本当は今の倍速、五分間で十五回ラウンドを目指すくらいにしたいんです。そのとき、交感神経がちゃんと働いて、終わった後に相当バランスがよくなります。

オールマイティのヨガですけれど季節に応じて、使う方がもっと効率良く使う工夫をすることで、体はもっともっと元気になりますし、綺麗になるし、パワフルになる。

気持ちの老化を自分に戒めて、かったるいとか面倒くさいという言葉を人生から排除しましょう。

そして常に負荷をかけ続けると、それが楽しい、または終わった後に頑張ったからすっきりした、という回路が自分の中にできてきて、それが限界を突破できる自分をつくります。

同時に、緩むときは完全に緩む、この弛緩と緊張のバランスが大事ですね。シャバアーサナは完全に脱力です。あー気持ちがいいなぁと、心が体をリードする時間です。

 

ヨーガ教室主宰 紙や まさみ
2018年4月28日(土)朝のレッスンで