平静心・波立たない湖面と、喜怒哀楽で動く心の両方を自分に持つ

平静である心、波立たない心っていうのが、喜怒哀楽を外へ表さないっていうふうに誤解すると、それでは生きてることにならないです。生きてるっていうことは、怒ったり泣いたり笑ったり楽しかったり悲しかったり、そういう心が瞬間瞬間に出てきて、本当にビビットな感情が突き上げてくることが生きていることです。
では、平静な心を保つというのはどういうことかというと、そうやって一喜一憂している感情を写している鏡を持つということなんですね。もう一人の自分がいるっていう言い方だったり、もしくは自分は湖の淵で一喜一憂しているけど、湖面はピーンと澄んでいて波一つ立っていなくって、自分を鏡のように写して、静かで決して波立つことがないっていうことなんです。
出典:「Masami YOGA テキスト」p103
担当:しばね